ハートモニタからバイタルサインなどを自動的に取り込み,そこに各種記号(麻酔開始,挿管など),
薬剤の使用記録,患者属性データ(患者姓名,ID,病名,術名など)を付加して
麻酔チャートを作り上げるためのソフトウェアです.


当ソフトウェア製作者は2011/6/20に心不全により他界しました。
よって、製作者による今後の更新、当ソフトウェアに関する質問への回答は不可能となりました。
オープンソース化も検討しておりましたが、企業機密の関係上非常に難しい状態となっております。
現状では、本ソフトウェアのアップグレードを検討されている方が居られましたら、本ソフト対応機種の企業様全てより通信プロトコルの開示を得てを頂ければと思います。
その後、以下に連絡お願いします。確認の後、ソースを提供させていただきます。
Echikawa@ech.crz.jp

--製作者遺族--


バージョンアップとバグの修正.(2011年6月)
従来の一覧表作成機能(FM.exe)を廃し,機能アップしたCaseView(Cv.exe)を作りました.
今までの一覧表作成に加え,縦横の集計表(度数分布表だけでなく,合計/平均/最大/最小値の
集計表)も作れるようにしました.計算速度もアップしました.
薬剤濃度予測を現在時刻よりさらに未来まで表示するようにしました.
持続投与を止めた場合と続けた場合の濃度予測を30/60/120分(切替可)未来まで表示します.
薬剤の欄を20欄から24欄へ増やしました.
心臓外科などでお使いの施設から「薬剤の欄がすぐに一杯になる」とのお声がありましたので
薬剤欄を増やしました.チャート印刷時のコメント欄も増やせるようにしました.
麻酔記録にコメントをたくさん書かれる先生方にもお使いいただけます.
新しい機能をお使いにならない方もBINフォルダの内容は更新していただくようお勧めいたします.
旧バージョンをお使いの方も,BINフォルダの中身は全て差し換えてください.
(含むBIN\monitors)いくつかのバグの修正のほかに計算速度が向上します.
画面レイアウトなど現在お使いの設定はそのまま変わりません.
KickStartによる再設定は不要です.
「設定は今のままでCaseViewだけ使いたい」とお考えの方は,上記BINフォルダ全ての
更新に加えてパッケージ中のADM\cvtest.txtをお使いのPCのADMフォルダの中に
コピーしてください.KickStartによる再設定は不要です.
起動はBIN\Cv.exeをダブルクリックしてください.
バージョンアップしました.(2010年3月)
薬剤濃度予測機能をつけました.
2 または 3 compartment model を複数薬剤について同時に計算できます.
中村隆治先生(広島大学)のExcel_PkPd110.xlsと中尾正和先生(JA広島総合病院)の
Excel_PkPd140forPaperChart102.xlsを参考にさせていただきました.
予測モデルは最大20モデルまで,ユーザーによる差替え,追加可能がです.
中村隆治先生,中尾正和先生に感謝いたします.
バグの修正.(2009年12月)
JSA麻酔台帳対応部分を作り直しました.
デバッグに際しては 難波恒久先生(国家公務員共済組合連合会吉島病院) にご協力いただきました.
バージョンアップしました.(2009年9月)
接続可能なモニタ機器が増えました.
お手軽セットアップ機能がつきました.
JSA麻酔台帳ソフトへのデータ出力をサポートしました.
BINフォルダ内のモジュールは以前のバージョンとの混用はできません.

メイン画面のサンプル表示
波形画面のサンプル表示

患者属性データや術前診のコメントは,ExcelのCSV形式の予定表ファイルからLAN経由で読み込みます.
あるいは術中に手入力も可能です.
術中の検査(血ガスなど)はLAN経由で各手術室へ配信します.(現在のところABL800のみ対応)
手術室内のモニタ機器とはRS232Cで接続します.
麻酔チャートの書式での出力は次の3種類.
1.プリンタで紙に印刷
2.PDFファイルで電カルのドキュメントサーバに保存(Adobe Acrobat が別途必要)
3.BMP画像ファイルで電カルのドキュメントサーバに保存(外付けソフトは不要)
JSA麻酔台帳ソフトへ,XMLファイルで必要事項を転送します.(JSA台帳ソフトが別途必要)
バイタルサインや検査結果の数値リストをCSV形式ファイルにして出力できます.
患者属性データ,薬剤使用量,手術時間/麻酔時間/挿管チューブ太さなどの術中記載事項,
入室時/退室時バイタル値などをCSV形式の一覧表にして出力できます.
患者属性データの任意の項目(個人情報部分など選択可)を暗号化して保存しますので,
元データの盗難にも比較的安全です.
非ネットワーク環境(各手術室孤立)でも動作します.

本システムは市販の麻酔記録システムとのデータ互換性はありません.
使用可能なパソコンはWindows7/Vista/XP/2000です.
古いMe/SE/98では動作しません. Macintosh用はありません.
本品には端末ごとに,暗号化データの読み出し制限レベルを設定できますが,
個人レベルの認証機能は備えていません.個人認証につきましては,
SecuMAP 認証システム(指紋/ICカード)に対応していますので,
そちらを別途ご購入いただきます.SecuMAP用アタッチメントは
WEBでは公開いたしません.越川まで直接ご連絡ください.

説明書
接続方法.pdf
お手軽セットアップ.pdf
一般的な使い方.pdf
データの取り出し方.pdf
設定ファイルの書き方.pdf
設定ファイルの文法.pdf
メニューファイルの書き方.pdf
一覧表項目.pdf
電カルとJSA台帳対応.pdf
テルモポンプ.pdf
検査データの配送.pdf
説明書すべて圧縮.zip

ソフトウェアパッケージ
paperChart.zip麻酔記録ソフトウェア本体
sendLabo.zip検査データ配送用付加モジュール
jsaPatch.zipJSA麻酔台帳対応パッチ

ダウンロード
ソフトウェアパッケージをクリックしてパソコンに保存してください.
ダウンロードされた paperChart.zipsendLabo.zipjsaPatch.zip
右クリックメニューで「プロパティ」を選んでください.
全般タブの最下部の「ブロックの解除」ボタンを押してください.
そうしないと麻酔記録ソフト実行のたびに「セキュリティの警告」表示が出ます.
その後,同じく右クリックメニューで,それぞれのファイルを「すべて展開」してください.
展開先はデスクトップかマイドキュメントがおすすめですが,基本的にどこでもかまいません.
ハードウェアの準備は, 接続方法.pdf をお読みください.
ソフトウェアの設定は, お手軽セットアップ.pdf をお読みください.
JSA麻酔台帳対応が必要な場合は, jsa_patch.zip の内容を
paperChart.zipの内容に上書き保存してからご使用ください.
詳しくは お手軽セットアップ.pdf の「これを起動する前に」をお読みください.
ただし術名,人名,科名などの名前とコードをJSA台帳側とpaperChart側で
一致させる作業は,はっきり言って,かなり大変です.

デモ症例
ほんのチョロリですが… by 神戸大学 肝胆膵外科 (具教室)
パッケージ内のpaperChart\BIN\OF.exeをダブルクリック起動して一覧から
患者名「晴後 雨代」をダブルクリックしてください.
あるいはpaperChart\BIN\NV.exeを起動して画面右下の「開く」ボタンで同様に選択してください.
波形データも付いてます.バイタルサイン面をダブクリしてください.
その時刻の波形を表示するウィンドウが開きます.
記号や薬剤を操作してみてください.この症例のデータは paperChart\DATA
フォルダ内に入っています.不要になりましたら削除してください.

接続可能な測定機器は次のとおりです.
フィリップスIntelliVue(MP-xx)
オムロン・コーリン(Marquette)Solar8000, DASH
GE横河(Datex-Ohmeda)S/5
日本光電BSS9800,BSM5100
オムロン・コーリンBP608E,BP508
ドレーゲルInfinity
フクダ電子DS7/8000
日本光電Aspect2000,AspectXP(BISモニタ)
テルモTE-371/352/332/312/171/161/131(シリンジ/輸液ポンプ)
ドレーゲルFabius/Tiro(麻酔器)
ラジオメータABL800(血液ガス他)
ビジランス連続心拍出量

その他の特徴
5〜10秒間隔でのバイタルサインデータ取得(ハートモニタの機種によって異なります).
波形データも収集できる(IntelliVue,S/5,Aspect脳波波形).
市販麻酔記録ソフトよりも直感的な操作手順.
使用中(麻酔中)にパソコンが電気メス等のノイズによりフリーズしても,
再起動⇒記録再開が可能.(まぁ年に1回あるかどうかでしょうが)
ネットワーク環境では他室からもリアルタイムに記録を参照できる.
使用中にLANの通信が途絶(無線LANなど)しても動作は続行できる.
使用中に薬剤メニューや術名メニューなどを変更できます.ネットワーク環境では
変更結果は1〜2分で 他の部屋にも反映される.
麻酔終了後に薬剤や記号,患者属性データなどに変更を加えた場合,変更履歴が保存される.
(バイタルサインデータに変更を加えることはできません.)


paperChartの使用経験などは関東中央病院麻酔科の浮田先生による 麻酔科・電子電装 をご覧ください.
その他,自動麻酔記録全般については 自動麻酔記録研究室
一般的な麻酔に関することは, mさぬき(msanuki.com) をご覧ください.

神戸市灘区篠原北町3-11-15
神戸海星病院麻酔科
越川正嗣
ech@kobe-catv.ne.jp