WEBによる手術申し込みシステム

広島市立安佐市民病院麻酔・集中治療科
○讃岐美智義、木下博之

 昨年の本学会で、「手術室業務支援システム」(ASA city hospital - OR Support system: ASA-OS)を報告した。今回、産婦人科外来と病棟のLANが手術室LANに接続されたのを利用して、ASA-OSと連携した手術予約システム(ASA city hospital - OR Reservation system: ASA-OR)のテスト運用を開始したので報告する。
【ハードウエア、ソフトウエア】
 TCP/IPで接続されたMacintoshG3をデータベースサーバとし、windowsマシンをWEBサーバとした。データベースソフトウエアとして、MacintoshG3サーバには、同時に125の端末からのアクセスが可能であるファイルメーカPro5.0Server (クラリス社)をインストールし、WebサーバにはUnlimitedファイルメーカProをインストールした。クライエント機には、インターネットエクスプローラーやネットスケープナビゲータが必要で、Javaオプションを有効にする必要がある。クライエントはMacintoshとWindowsでもかまわない。プログラムは、ファイルメーカProに内蔵されたCDML言語で記述した。

【ASA-ORの機能】
(1)手術予約
(2)手術予定表示
(3)手術器械組リスト表示&検索
(4)手術室日報、月報の表示
(5)手術台帳の外来・病棟からの検索
予約の制限機能を設けて、一定以上の予約をする場合や遅れて入力する場合には、電話連絡をすることとした。

【ASA-OR導入により期待される効果】
(1)手術室(手術台)の有効利用
(2)手術器械や手術材料などの物品の管理
(3)各科手術台帳の一括管理

【今後の展望】
 外科系各科が、本システムに接続を希望しており、現在、予算申請中である。この接続が実現すれば、ASA-ORは病院全体の手術管理システムとなる。
 
なお、本ソフトウエアは、全病棟での実運用の後に公開する。




タイトルインデックスへ戻る
著者名インデックスへ戻る
トップページへ戻る